Open Fire

このライブ盤がかなり好きです。

僕は、Y&Tの正規ライブ盤のなかではもっともエネルギッシュで、ダイナミックな印象を持っています。

収録した会場がとても広いのではないかと思います。音の反響の具合などが、他のライブ盤と比べ拡がりを感じます。そして、このバンドには大きな会場が似合うと僕は思うのです。

曲数が少なく物足りないのですが、良いところを収めてあります。

そんなアルバムなのですが、否定的な意見が集中するポイントがあります。それはなぜか途中に1曲だけポツンとスタジオバージョンの曲が入っていることです。

曲数が少ないことと併せて、このアルバムが作られた目的は次作のプロモーションであることが推測されます。

ただ、曲のスキップやプレイヤーに転送しないなどで、聞かないことを簡単に選択できるような時代には、とくに批判されるようなことでもないですね。

プロモーションということで言えば、いまでも、この方法はなかなか効果がありそうです。もっとも、今ではCD自体があまり売れないんですよね〜。

優れたミュージシャンには、ぜひそれに見合った収入を得て欲しいので、こういったプロモーション方法も悪くないことだと僕は感じます。




ところで、最近このCDのブックレットを眺めていて気付いたことがあります。

それは、収録日や場所の記載が曖昧であることです。もしや・・・。

2曲については日付と場所が具体的ですが、その他はロンドンあるいはサンフランシスコと、いい加減な表現です。

でも、他のグループのライブ盤でも、それらの記載がないものも珍しくありません。

しかし、さらに奇妙なのが、コーラス担当(Additional Vocals)の記載があることです。

彼らは自前でコーラスもやるはずなのに、わざわざコーラス要員を雇ってライブをやるのでしょうか。

そんなわけで、これは本当に生のライブなのかというのを少々疑ってみたりしています。


でも、たとえ手を加えられているとしても、やっぱり好きですけどね。


そうそう、コーラス要員の中には、ジョン・ナイマンという名前があります。Y&Tの現在のサイド・ギター担当と同じ名前で、奇遇ですね。

というか、多分本人でしょう。

Additional Vocalsはツアー要員だったのか、スタジオで付け足したのか、スタジオ・バージョンのSummertime Girlsのコーラスのことを指しているのか、どうなんでしょうね。




1. Open Fire
2. Go for the Throat
3. 25 Hours a Day
4. Rescue Me
5. Summertime Girls [Studio Version]
6. Forever
7. Barroom Boogie
8. I Believe in You
9. Midnight in Tokyo
10. Hell or High Water

1.などスタジオ・バージョンよりパワフルでラフで豪快です。

もともとストレートなハードロックのこの曲は大好きなのですが、こっちのバージョンのほうがもっと好きです。それは、サビのOpen Fire〜というところに、イアン・ギランかというような絶叫型のコーラスが重ねられているところだったりします。(先述のコーラス隊でしょうかね?)

アルバム版ではこんなクレイジーなコーラスは入っていませんので、これにはテンションがあがります。

レオナード・ヘイズのドラムも、スタジオ版よりも力強く感じられます。

この曲のなかで、よく登場するギターのフィルインがなぜか好きです。トリルのやつです。音色とか含めて。このライブ版でも再現されており、これがまたちょっとラフなのですが、カッコいいです。

2はロニー・ディオ主催の「Stars」アルバムにも収められていた曲ですね。

3は改名前のYesterday & Today時代の曲だそうです。

4,8は名バラード。録音の感じからこれらも好きなテイクです。

5が突如始まるスタジオ・バージョンの曲。次作に収録される曲の先行収録なのかな?このシンセ満開のきらきらしたイントロにびっくりです。この曲はいまだに好きになれません。さわやかなコーラスは、なんとなくウェスト・コースト・ロックを思い出すほどです。Don't Stop Runningの発展系という感じはします。そちらはかなり好きなのに、こちらは全然受け付けないのが自分自身、謎です。

ゆえに、次作Down For The Countにはなかなか手が出ないのですよ。
といいながら、昨日注文してみました・・・。

6は人気のForeverです。この曲について、スタジオ版を聞いていただけのころは、全然好きではありませんでした。でもこのライブ・バージョンを聞いて少し好きになりました。

コーラスがビッグになっていますし、リズム・セクションの迫力もあります。

9と10が僕の手元のCDには入っていないです。新装版で追加されているようです。ヤバイ、これは買わないと。

9は大好きな曲ですし、10はデイヴのボーカルが楽しめる曲で、まずまず好きな曲なので。

このアルバムのブックレットには、写真がコラージュされており、とても興味深く楽しめます。


例えば、前作のジャケットにいたロボットor超人もライブで登場していたらしいことが窺えます。今度の日本公演で登場してくれても嬉しいかもしれません。

また、これらのバンド写真から、レオナード・ヘイズはそんなにルックスが悪いか?というのが疑問です。ルックスのせいでクビになったという噂があるようですが、全然悪くないように見えるのですが・・・。それならワイルドなヒゲメンのジョーイ・アルヴェスはOKなのかというところです。

ジョン・ナイマンはちょっと大変な時期かもしれませんが、今度の来日公演ではこんな感じの熱いライブを期待してます!
posted by Y&Tファン at 2008年06月08日 21:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | Y&T感想(CD・DVD編)
この記事へのコメント
このアルバム、持っていないんですよ。今度買ってみようかなあ(ボーナストラックがSummertime GirlsとBlack Tigerになっている盤もあるみたいですね)。

このアルバムに1曲だけスタジオヴァージョンの曲が入っているのは、以下の経緯だそうですよ。
・Down for the Countになるアルバムを作るべくSummertime Girlsを含む数曲のデモをレコード会社に聴かせたところ、大半の曲にダメ出しをされた。
・Y&Tとしては夏のツアーに出るにあたり、何か新しいものが必要と思い、レコード会社にライヴ盤を出すことを提案、了承された。
・Daveは、Summertime Girlsを次のスタジオアルバムに入れられないなら、このライブ盤に収めよう、とライヴで披露し録音した。
・ライブ盤のラフミックスを聴いたレコード会社はSummertime Girlsを聴いて、「この曲はどこから来たんだ?これは売れるぞ!」と、すぐにスタジオヴァージョンを作るよう指示。
・ライヴ盤は夏前の発売が予定されており、夏のタイトルが付いた楽曲の発表を遅らせる訳にいかなかったため、1曲だけスタジオバージョンが収録されることになった。

実際、この曲は全米でヒットして、DFTCに再収録されることになりました。

それと、Additional Vocalsの件ですが、In Rock We Trustに伴うツアーは、ジョン・ナイマンとビル・コスタ(だったかな?)のコンビを雇ってライヴをやっていたようです。ですから、そのツアーの曲が入っていれば、記載されていても不思議ではありません(ただ、DFTCにもこのコンビの名前はクレジットされているので、Summertime Girlsのバックコーラスとしてのクレジットかもしれませんが不詳です)。

ジョン・ナイマンは、現メンバーと同一人物ですよ。In Rock We Trustツアー参加前は、後にMr.BigのボーカルとなったEric Martinのバンドでギターを弾いていました。Sucker for a Pretty Faceというアルバムで彼のプレイが聴けます。ハードポップという感じで良いアルバム。お薦めです。
Posted by りーやん at 2008年06月11日 00:43
りーやんさん、コメントありがとうございました。

なるほど、このアルバムにはそんな経緯があったのですか。推測は大はずれでした。興味深い話ですね。

それにしても、お詳しいですね。師匠と呼ばせてください(笑)。いや、真面目に。

実際、ライブにもコーラスを引き連れていたのですね。ということは結構、売れていたのですね。

このアルバムの音(雰囲気)も、ほどよくゴージャスで、お金がかかっているように感じます。

正規のライブ作品は、「Yesterday & Today Live」と「BBC in Concert: Live on the Friday Rock Show」と最近のDVDの「LIVE One Hot Night」がありますが、僕はダントツでこの「Open Fire」が好きです。

なので、いつかお聞きになっていただき、感想をうかがってみたいものです。

エリック・マーティン・バンドですか。聞いてみたいですね。
Posted by Y&Tファン at 2008年06月14日 22:57
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